映画「裸のいとこ」はおすすめの作品

2013年に公開された映画でおすすめを1つあげると、「裸のいとこ」をあげたいと思います。その理由は、まず3.11の大震災によって大きな被害を受けた福島県南相馬市を舞台にした映画であることです。ただ、震災をテーマにした映画というわけではありません。原発の問題をクローズアップさせつつも、その中で生きていくしかない人々を描き、そして、このような過酷な状況の中でも、明るく、力強く生きている人々が、対照的な生き方をしてきた主人公の生き様を逆に強く印象づけていくのです。

2つ目に監督としても才能を開花させた大鶴義丹がメガホンをとっていることです。人間描写が深く、考えさせる作品に仕上がっており、大鶴義丹ファンならずとも見て損のない作品となっています。そして3つ目に、主演の佐々木心音や湯江健幸をはじめ、妙になまめかしい雰囲気を漂わせる祖母役の風祭ゆきや、久保田悠来などのキャストたちが良い味を出していることです。

また、なぜかいとこ役の佐々木心音は超能力があります。なぜ超能力が個々で出てくるのだろうと違和感を感じる人もいると思います。ただ、この非現実なキャラクターが、逆に非現実的であるかのような相馬市の現実を、引き立てているのかもしれません。「裸のいとこ」はレンタルDVDで見ることができますので、まだ見ていない人はぜひ一度借りて見てほしい作品です。無料でネット配信しているサイトもあるようなので、そちらもおすすめですね。